退職後の生活設計

年金関連

国民年金支給開始年齢前のリタイア

国民年金をもらえる年齢が今は66才ですが、2026年から段階的に先延ばしされて、私の場合は67才になります。

Check your State Pension age

https://www.gov.uk/state-pension-age

もし、それまでにリタイアしたい場合は、自分で貯蓄したISA(LISAを含む)に頼るか、個人年金、Workplace Pensionに頼るか等になります。

ISAに関しては、また別の機会にISA特集をしたいです、Workplace Pension/Personal Pension・SIPPについてもまとめて書きたいと思います。

退職金制度、定年制度が無いイギリスで、自分でどういった形で退職後の生活設計をしていくかは、考えておく必要があります。

30才の人にあなたの定年後の生活設計を考えて下さいというのは無理があります、実際私の場合も30代中になるまでは一切考えていませんでした。あの時に誰かが、こういった話を説明していてもらっていれば、少しでも早く準備をする事ができていたのにと後悔しています。この記事が、少しだけでも将来設計の為になればと思って書きました。

このPensionにお金を入れるという事は、基本イギリスで当分生活されていくというのが前提で書きます、もし、日本に帰国という事になると、将来手続きがリモートになって、どういう受け取り方法になるかはPensionの会社によって違うと思うので、そういう場合はファイナンシャルアドバイザーを雇うのをお勧めします。そのうち、ファイナンシャルアドバイザーの記事も書きたいと思います。

退職後の生活費予測

退職後の生活設計をする際、毎月、もしくは毎年幾ら必要になるかから計算が始まります。

下記のリストが毎月必要な出費リストとして、その合計金額を出します。

  • Rent/Owning house Maintenance Cost
  • Utility Bills (Gas, Electricity, Water, Broadband, Telephone)
  • Other Bills (Subscriptions, Home Insurance, Travel Insurance, Child/ren Education (School Tuition fee, University, etc)
  • Council Tax
  • Food/Other Shopping
  • Entertainment
  • Holiday
  • Car/Motorcycle/Other Hobby

これらを合計した金額を月/年で出して、退職後にどの程度のお金が必要かを想定します。

例えば、月の生活費に2,000ポンド必要で、それに年2回のホリデーに行くとして年間3万ポンドが必要だとすると、60才から国民年金が出る67才までの7年間の間に21万ポンドが必要です。

国民年金の1万600ポンドが67才から出たとして、3万ポンドから国民年金を引いた額、約2万ポンドが67才から平均寿命までの年数必要になります、例えば87才までの場合は40万ポンド(2万ポンドx20年)となるので、合計61万ポンドが退職後必要な金額になります。(ここで、国民年金を一人分しか入れていないので、パートナーがいる場合は40万ポンドが単純半分になりますが、2人分の生活費を加算しておく必要があります。)

これにはインフレーションが含まれていないのは了解して下さい。

家の購入

イギリスの場合、日本とは違い家の値段が大きく落ちることは現状考えられませんので、買った時の値段が将来倍になる事もありえます、もし、家がない場合は家賃を一生払う必要があり、大きな出費となるので、これを避けるにも家を買うのはお勧めします。

また、家の支払いが終わった25年(標準Mortgage年数、家のローン)後には、この家を売り、小さな家にダウンサイジングをして生活費にすることも可能です。

毎月の投資額

61万ポンドを単純に30年で貯蓄で作るには、下記が計算できます。

毎月500ポンドで平均7から8%の複利で貯蓄した場合。7%だと目標近く、8%だと目標の61万ポンドを大きく超えます。これがLISA(政府の補助額25%)や年金(収入税免除*1)を使うと上記を超えた達成額が想定されます。

https://www.hl.co.uk/tools/calculators/regular-investing-calculator

*1ある一定の給与金額を超えると収入税免除額が減ります。

Household Income

家族の収入を増やすには一人で増やすより、2人で増やした方が楽です。なぜなら、税率20%を超えるとそこからは40%になる為、42%(TAX&NI)を取られるので、手取り額を増やすのが大変になります。パートナーの2人で稼ぐ場合、20%の枠が単純に倍になるので、ずっと楽になります。

例えば、子供が生まれた場合、1年の産休がもらえますが、その後は保育園に入れて、共稼ぎをするのは避けられないと思います。

最後に

ここで、紹介したものはあくまでもあなたの退職後の生活設計をする為に必要な貯蓄をする上で参考になればと書きました。

毎月どれだけの額を保存するかはあなたの希望するライフスタイルによると思いますし、それを達成する為にどのような額を稼ぐ必要があるか、もしくは、それをする為にどのような仕事をするかにも影響するでしょう。

ただ、目標ありきで、普段の生活がストレスばかりのものになると、それは本末転倒になります。やはり、いかにBeing Happyをキープしながら、それでいて、将来に向けて貯蓄するバランスを保つことが大切だと思います。今回書いたことが、少しでもあなたの役に立てれば幸いです。

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